とまのす

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いろとりどり、とどりの鹿踊|岩手県 都鳥鹿踊

※この記事は、過去に「いろとりどり、とどりの鹿踊 Part1」として投稿したものを整理するため分割・再編したものです。

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岩手県奥州市に、胆沢南都田という地域がある。ちょっと難読だが、「いさわ-なつた」と読む。ここに行山流都鳥鹿踊という郷土芸能が伝わっている。

今回は、管理人が東京のイベントでそんな都鳥鹿踊の鹿たちと出会った話。

 

都鳥の鹿頭との出会い

私が都鳥鹿踊(のカシラ)に出会ったのは2019年3月10日の「岩手シシトーク&装束展」。イベントの内容については、こちらの記事もご覧いただければと思う。

tomanosu.hatenablog.com
岩手・宮城を中心に伝承される、鹿踊(ししおどり)という郷土芸能。このイベントは、そのシシオドリを継承する複数の団体のシシ頭を集めて 見比べたり それぞれの団体の方から話を伺うというイベントだった。

なかでも目を引かれたのは、岩手県奥州市胆沢南都田の都鳥鹿踊」の前幕。

前幕とは、シシ頭の顎の下にカーテンのように付いている布。カシラを被った状態のときに、人の顔や身体を覆う役割もある(と思う)。

踊り手が顔を見せるときは、前幕をめくりあげるようにシシの頭に引っ掛けてシシの顔が覆われるので…管理人は「前幕は人/シシの切り替えスイッチ」のようなパーツと考えている。

イベントで見た各団体の前幕はそれぞれに個性があって素敵だったが 、特に都鳥の5色で染め分けられた色とりどりの紋にどこか可愛らしい印象を受けたのを覚えている。

鹿踊ライブで再会

その後は私が しばらく祭りに行くこと自体やブログを休んでいたりして間が空いてしまったが…。

2024年3月 高円寺で行われた東京鹿踊のライブ「風とう鹿」で、岩手の行山流舞川鹿子踊にルーツを持つ東京鹿踊とともに演舞を見せてくれたのが都鳥鹿踊だった。

 

袴のデザインが素敵!

この時に都鳥鹿踊の装束をフルで見たわけだが、すると幕だけでなく 仲立(=なかだち。雄鹿のリーダー的な役)と女鹿(=めじし。集団の中で唯一の雌鹿役)の袴も可愛いデザインではないか!

こういうのも市松模様というのだろうか。チラチラしすぎない絶妙な大きさの四角が並んでいて、色の配置もステキ!この、ターコイズみたいな緑が入ってるのがイイ…。

 

ササラの違い

しかも、このライブでは「それぞれの踊りを見る」だけでなく東京鹿踊・都鳥鹿踊が「同時に踊る」のを見ることができた。似たところもあるが、見比べるとよくわかる装束・動きの違い…。

もちろん、装束の意匠は団体によっていろいろ違うのだが、そのほかに違うなぁと思ったのがササラの角度だ。ササラというのは、鹿たちが背中につけている長くて白いフワフワのこと(触ると、そんなにフワフワではない)。

まず、このササラというのは何かというと、神様が降り立つ際の目印や依り代となる「神籬(ひもろぎ)」だと言われることが多い。

岩手以外の地域の獅子おどり・鹿おどり・獅子舞でも、(こんなに長くはないが)腰のあたりに御幣束などを差して踊る団体があるので、神籬だというのは納得がいく感じがする。

 

で、ササラの角度ってなんだ?というと…同じ行山流でも、東京鹿踊のササラがまっすぐ上に向かってついているのに対して、都鳥鹿踊は45°に近いほど斜め後ろに傾くように付いていたのだ。

 

↓東京鹿踊のささら

 

↓都鳥鹿踊のささら

このササラの角度が変わると何が変わってくるかというと、踊っているときのササラの動き

 

東京鹿踊さんや都鳥鹿踊さんのような“太鼓踊系”の鹿踊の場合、ササラの芯が竹でできているので、鹿が上半身を振るとメチャクチャしなる

で、真上に伸びるように装着している場合は、上半身をお辞儀するように大きく倒すとササラが「前後」にしなって舞い手の前方の地面をターンッ!と鞭のように打つ。以前聞いた話では、これが場を清めることにもなるという。

良い写真が見つからなかったので、だいぶ古いが2018年に多摩動物公園で見た舞川鹿子踊(東京鹿踊)の写真をどうぞ。こんな感じ。

一方、都鳥鹿踊さんにも上半身を大きく倒してササラを地面につける動作はあるが、目立つのは鹿が身体の向きを変えるたびササラが大きく「左右」にしなって空を切る様子だ。

こちらも、「風とう鹿」では写真がうまいこと撮れなかったので2025年に見た都鳥さんの画像をどうぞ。

もともと 装束というもの自体に興味があるが、このライブをきっかけに「都鳥鹿踊の装束もっと近くで見たい」「現地で踊ってるのも見たい」と思うようになったのであった。

 

その後、実際に見に行ってきた記事はコチラ↓

tomanosu.com

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